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2004-12-09

[]精子を下さい

「真剣なお願いがあります」と女は言った。

 ここは銀座交差点だ。昼であり、人通りもまばらであることが、彼女の気を楽にしたのかもしれない。だがもちろんおれは女が誰だか知らず、そもそも女かどうかもわからない程度に冬の寒さで頭がイカレていたので、女が気を楽にしているのかどうかもわからなかった。

 それに、女というものは、気を楽にしたら精子を所望するものなのか?

 それすらもおれにはわからない。

 おれが黙っていると女は続けた。 

「貴方の精子をください!」

 叫ばれた。あたりの視線がおれと女に集中する。

「いったい、なぜ、精子がほしいのですか」

 おれは馬鹿丁寧に答えた。

子供が出来なくて困っているんです。絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。一回10万円で、妊娠できたら50万円お礼として払います。詳しくは連絡先を教えます。出来れば今、精子をください」

 女がそう言いながら服を脱ぎ始めたので、おれは女の品定めをはじめた。年は25・6才か、身長はおれより低く、胸と尻の出たいい体をしている。顔はまあ十人並みといったところだが、奇妙な愛嬌がある。

「いちよ、引き受けて頂けるならここに登録してもらえますか?」

 女は服を脱ぎ、丁寧にたたむと厚紙を取り出して言った。

 厚紙には汚いボールペン字で「掲示板」と書かれていた。

 おれは渡されたボールペンの芯を出さずに書くふりをした。よく見ると厚紙には引っかいたような痕がたくさんあり、先人たちがボールペンの芯を出さなかった努力のあとが見受けられた。

 陰茎を挿入すると女は喋り始めた。

「名前は博美です。お互いの事は知らない方が後々いいと思うし、妊娠した後は連絡を取り合いたくないので」

 喋りはいつまでも終わらなかった。

(http://nikki.g.hatena.ne.jp/mutronix/20041209#p1)

[]パーティ

 おれは午後の二時に起床した。今朝八時頃、仕事を終え、事務所の仮眠室に置いてある硬いマットの上で、薄い毛布にくるまりながら、眠ったのだ。夢は見なかった。

 東大ゼミにもぐりこんでみたいと考えるときもあるが、実行に移したことはない。

 おれはこのまま、すべて実行に移さずに、何もしないまま死んでいくのだろう。

 これから遅れている仕事の続きをする。一人で。

 夜になったらマスターベーションをして大量の精液をゴミ箱に捨てる。

 おれによる、おれのための、おれ貸切パーティだ。

 今日の稼ぎのことなんて、考えたくもない。

http://nikki.g.hatena.ne.jp/gotanda6/20041209

[]

今日は、自分の範疇外で責任問題が発生していたのですが……いつの間にかぼくの評価が下がっているという…不思議魔法が発動してしまいました……。割合そういうときはうまく立ち回ってきたつもりだったのですが……なんというか……おどろくというか…キョトンとしてしまう…感じで……別のひとから自分の評価を聞く…という……たとえるなら…自分の悪口をメッセログとして読まされるというような……薄膜のはった不快感を感じ…ました……。

それにしても……この場所でこう…いう…仕事愚痴を書くことが…意味のなさが心地よいというか……K2Daさんが何を考えてこの場所を作った…のかは…全然わからないのですが……ぼくは心地がいい……ずいぶん勝手な話になります…けれど…も……。

gotanda6gotanda6 2004/12/13 22:05 トラバ気付きませんでした。東大菊地ゼミとか行きますか?

screammachinescreammachine 2004/12/14 00:06 行ってみたいですねえ、面白そう。

ゲスト



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